同伴者のいない子どもの移民、米国境での収容数がデータ公開以降最多に

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米・メキシコ国境の施設に収容中の同伴者のいない子どもの数が、集計の公開後で最多に/Jaime Rodriguez Sr/U.S. Customs and Border Protection

米・メキシコ国境の施設に収容中の同伴者のいない子どもの数が、集計の公開後で最多に/Jaime Rodriguez Sr/U.S. Customs and Border Protection

(CNN) 米・メキシコ国境の施設にいる同伴者のいない移民の子どもの数が、データを公開して以降の最多に達したことが30日までに分かった。

米税関・国境警備隊(CBP)の施設内にいるこうした子どもの数は、28日時点で5767人と、25日の5495人から増加した。データが公開されるたび、数字は増え続けている。28日の数字が入手可能な直近のものとなる。

ただ連邦政府が身柄を拘束する同伴者のいない子どもの総数は、28日時点で約1万7650人と、25日の1万8000人超から若干減少した。

最新のデータからは、バイデン政権が依然として多くの同伴者のいない子どもの対処に苦慮する実態が浮かび上がる。とりわけ子どもたちを国境の施設から移動させ、より適切な保健福祉省の管轄下に置く措置について、困難が生じているとみられる。

CNNが以前入手した政府内部の試算によると、バイデン政権は今後、少なくとも3万4100床のベッドを追加で用意しなくてはならなくなる可能性がある。今年9月にかけて国境に到着するとみられる同伴者のいない子どもに対応するためには、それだけの規模のベッドが必要になる見込みだという。

当該の試算は過去の移民の子どもの流入と現在の動向を踏まえ、予想される月ごとの増加数を割り出している。その結果、4~9月で少なくとも15万8000人の子どもたちが到着する可能性があることが示された。

バイデン大統領は事態を改善するべく、移民法の改正を政権の優先課題に掲げる。しかし議会で超党派の支持を得るには至らず、国の移民制度を変更するいかなる法案も通らない状況が長く続いている。

米国に達する移民の数は通常春に急増するが、現在は新型コロナウイルスの感染拡大もあり状況は悪化。現地の施設の処理能力に一段の制限が加わっている。

移民の危機が最高潮にあるとされた2019年5月、米国境警備隊が拘束した同伴者のいない子どもの数は1万1475人。また国境地帯に到着する子どもがかつてないほど急増した14年6月には、拘束された同伴者のいない子どもの数は1万620人だった。

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