新型コロナ、レムデシビルで「早期回復」の可能性 FDAの承認間近か

新型コロナ薬候補「レムデシビル」臨床実験で前向きな効果 米

(CNN) 米国の研究チームは29日、新型コロナウイルスの治療薬候補「レムデシビル」について、臨床試験の結果、患者の早期回復を促す効果がある可能性が判明したと明らかにした。

これまでのところ、米食品医薬品局(FDA)はいかなる新型ウイルスの治療薬も承認していない。ただ、米紙ニューヨーク・タイムズは政府高官の話として、FDAが29日にもレムデシビルの緊急使用許可を出す方針だと報じた。

FDAはCNNに寄せた声明で、レムデシビルの開発に当たる米製薬大手ギリアド・サイエンシズと同薬の普及について協議中だと明らかにした。

FDAの報道官は声明で、「新型コロナ感染症の治療薬候補の開発と普及を迅速化する取り組みの一環として、レムデシビルを必要に応じて患者のもとに可能な限り早く届けられるかについて、ギリアド・サイエンシズと話をしている」としている。

国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のファウチ所長はホワイトハウスでトランプ大統領との会合で、「データではレムデシビルに回復期間を短縮させる明確かつ有意で、肯定的な効果があることが示されている」と指摘した。

今回の暫定試験の結果によると、レムデシビルを投与した患者は回復期間が15日から11日に早まった。これはインフルエンザに対する抗インフルエンザ薬タミフルと同様の効果で、タミフルの場合も即効性はないものの、罹患(りかん)期間を短縮する効果がある。

レムデシビルの投与により致死率の低減につながる可能性もある。NIAIDによると、プラセボ(偽薬)を投与したグループの致死率が11.2%だったのに対し、レムデシビルを投与したグループの致死率は8.0%だった。

ファウチ氏は今回の試験について、世界で約1090人が参加したと説明。「初めての強力な無作為プラセボ対照試験だ」としている。

ただし、世界保健機関(WHO)はレムデシビルの試験結果についてコメントするのは時期尚早としている。同機関でコロナウイルス対策を率いるマリア・バン・ケルホーフ氏は、通常、検証を行う際は1つの研究ではなく、複数の研究から結果を吟味すると指摘した。

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