14歳過ぎたら「トリック・オア・トリート」禁止、条例の狙いは? 米

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米国では条例で「トリック・オア・トリート」に年齢制限と罰金を設ける都市も/Shutterstock

米国では条例で「トリック・オア・トリート」に年齢制限と罰金を設ける都市も/Shutterstock

(CNN) ハロウィーンの日に仮装してお菓子をもらう「トリック・オア・トリート」が許されるのは14歳まで。違反した場合は250ドル(約2万7000円)の罰金も――。ハロウィーンの31日を前に、米バージニア州チェサピーク市のそんな条例が改めて注目を浴びている。

チェサピーク市の条例によると、15歳以上の住民がトリック・オア・トリートをやった場合は軽犯罪法違反の罪に問われて250ドルの罰金を命じられる。午後8時以降のトリック・オア・トリートは年齢を問わず、同じ罰の対象となる。

実はもともと、トリック・オア・トリートの禁止対象は13歳以上とされ、法定刑には禁錮刑も含まれていたが、今年3月に緩和されて禁止年齢は15歳以上に引き上げられた。

チェサピーク市の広報はCNNに対し、「チェサピークを含むハンプトンローズ地域の自治体は全て条例を通過させ、(トリック・オア・トリートをやった人が)12歳を超えていた場合は逮捕され、罰金や禁錮を言い渡される可能性があると定めている」と説明する。

この条例は1968年、同地域で爆竹を入れたトリック・オア・トリートの袋が投げつけられる事件が相次いだことをきっかけに制定された。

しかし今年に入ってチェサピークの条例がネットで注目を浴び、世界中から不満の声が殺到。これを受けて同市は3月に条例を改正してトリック・オア・トリートが認められる年齢の上限を14歳に引き上げ、禁錮刑は廃止した。

ただ、この条例の目的は、「悪い事」をする人を見かけた場合に警察が対応できるようにすることにあり、過去49年の間にチェサピークで逮捕されたり罰金や禁錮を命じられた人は1人もいないという。

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