アルカイダ系組織の米国人に懸賞金、計9.6億円 米国務省

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米国務省、アルカイダ系組織の米国人に懸賞金

(CNN) 米国務省は21日までに、東アフリカのソマリアで活動するアルカイダ系テロ組織に所属すると見られる米国人2人にそれぞれ最大500万ドル(約4億8000万円)の懸賞金をかけたことを明らかにした。

懸賞金がかけられているのは、オマー・シャフィク・ハマミ被告とジェハド・サーワン・モスタファ被告。それぞれの身柄の拘束や有罪判決につながる情報をもたらした人には、最高で500万ドルの懸賞金が贈られる。

2人は国際テロ組織アルカイダ系の「シャバブ」という組織のメンバー。国務省によれば2人は「組織のメディア向け、そして軍事的な活動において大きな貢献をしてきた」という。

ハマミ容疑者は米アラバマ州出身の29歳で、2006年にソマリアに移住した。国務省によれば、シャバブに加入し、外国人部隊の司令官にまで出世。宣伝工作にも従事し、英語圏の若者の勧誘に手を貸したという。

一方でこの1年ほどは組織との間に亀裂が生じており、昨年3月には自分の身に危険が迫っていると訴える動画をネットで公開。兵士たちがソマリア国民から集めた金で組織の幹部がぜいたくな生活を送っていることや、ソマリア国内での戦いに専念し国際的な聖戦について考えようとしていないとの批判を展開している。

モスタファ被告は年齢27もしくは32歳とされ、米ウィスコンシン州出身。05年にソマリアに行き、シャバブの外国人兵士の指揮官を務めたほか、メディア担当や勧誘担当として活動したという。

懸賞金は退任直前のクリントン前国務長官が承認したもので、両名の顔写真と名前の入ったポスターやマッチ箱が配布されているほか、米政府関係者が地元メディアの取材に応じ、周知を図っているという。

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