大声で笑うような独特の鳴き声で親しまれているオーストラリアの固有種ワライカワセミ。北東部クイーンズランド州の彫刻家が、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で閉じこもっていた時間を利用して、巨大なワライカワセミの模型を制作した。
模型は高さ約4メートル、重さ750キロ。本物のワライカワセミと同じ声で鳴き、同じような動きができる。彫刻家のファーバーディン・ダリリさんが鉄鋼と繊維ガラス、竹、合板を組み合わせ、半年かけて完成させた。
ダリリさんは自分の車でこの模型を牽引(けんいん)して地元クイーンズランド州モギルを巡回し、すっかり人気者になった。ロックダウンが緩和されればツアーに出かける計画だ。
巨大模型を制作した理由をCNN系列局セブンニュースに尋ねられると、ダリリさんは「どうしてかって? じゃあどうしてやらないんだ?」と切り返した。
ダリリさんは、同州タウンズビルで開かれるフェスティバルでこの作品を披露する予定。娘のラファーン・ダリリさんはツイッターに、「父はこの作品がみんなに愛されて、自分が一番大笑いしています」と書き込んだ。
ダリリさんは昨年も重さ約680キロのコアラを制作し、同州ブリスベン周辺を巡回して披露していた。