パリ五輪でのヒジャブ禁止、国連が批判コメント

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フランス・パリに掲げられた五輪マーク=3月14日/Gonzalo Fuentes/Reuters

フランス・パリに掲げられた五輪マーク=3月14日/Gonzalo Fuentes/Reuters

パリ(CNN) フランス当局が来年のパリ五輪で国内選手に対し、イスラム教徒の女性が髪を隠す布「ヒジャブ」の着用を禁止する方針を示したことを受け、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は26日、女性差別の押し付けだと批判するコメントを出した。

フランスのウデアカステラ・スポーツ相は24日、国営放送でのインタビューで、厳格な世俗主義をスポーツ分野にも徹底して適用するべきだと述べ、五輪でのヒジャブ禁止を明言した。

これに対し、OHCHRの報道官は「女性に何を着るか着ないかを指図するべきではない」と主張。国連で採択された女性差別撤廃条約の理念に基づき、締約国であるフランスは性差別是正のために適切な措置を講じる義務を負うと指摘した。

さらに、服装のような宗教的信条の表現を制限することは、公共の安全などが懸念される極めて特殊な場合に限って認められると強調した。

一方、スポーツ省の報道担当者は26日、ウデアカステラ氏の発言について、既存の国内法を改めて提示したにすぎないと説明。6月にサッカー試合中のヒジャブ着用禁止を支持した裁判所の判断に沿って、フランスのチームには国内外の大会で中立の原則が適用されるとの見解を示した。

ただし、ほかの選手に適用するルールについては、国際オリンピック委員会(IOC)の監督下で各競技の国際連盟が設定すると述べた。

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