シャラポワ選手、2年間の資格停止処分 異議申し立てへ
(CNN) 国際テニス連盟(ITF)は8日、禁止薬物のメルドニウムに陽性反応が出ていた女子テニスのマリア・シャラポワ選手(29)に対し、2年間の資格停止処分を発表した。シャラポワ選手はこの処分を不服として直ちにスイスのスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てると表明した。弁護士によると、同裁判所は来月にも審理を行う見通し。
シャラポワ選手は5月18~19日に開かれた審査委員会で事情聴取を受けていた。
2年間の資格停止は、初めて薬物規定に違反し、故意はなかったと認定された場合の指針に沿った措置。ITFでは4年間の資格停止を求めていたが、CASへの申し立ては行わない方針。世界反ドーピング機関(WADA)は決定の内容を検討してから対応を決めるとしている。
シャラポワ選手は今回の処分に対し、「審査委員会は全会一致で私に故意はなかったという結論を出した」「私が主治医の治療を受けたのは強化薬物の入手が目的ではなかったことも認定された。ITFは多大な時間と資源を費やして私が意図的に反ドーピング規定に違反したことを証明しようとしたが、審査委員会は私に故意はなかったと結論付けた」と強調。
「ITFは審査委員会に対し、意図的な違反に該当する4年間の資格停止を言い渡すよう求めたが、審査委員会はITFの立場を退けた」と訴えた。