放棄された豪華客船が巨大キャンバスに

元豪華客船デューク号 30年前、ウェールズ北部のディー川河口に引き上げられた元クルーズ船デューク・オブ・ランカスター号。現在は、欧州各地から集まった「落書き芸術家」専用の巨大キャンバスになっている

元豪華客船デューク号 30年前、ウェールズ北部のディー川河口に引き上げられた元クルーズ船デューク・オブ・ランカスター号。現在は、欧州各地から集まった「落書き芸術家」専用の巨大キャンバスになっている

(CNN) 放棄された豪華客船を巨大キャンバスにして、「芸術作品」として再生する取り組みが行われている。

ウェールズ北部のディー川河口に放棄されたこのさびついた巨大な船「デューク・オブ・ランカスター号」は、今や欧州各国の著名なグラフィティ・アーティスト(落書き芸術家)たち専用のキャンバスになっている。

船体には、スーツを着た3匹の猿がお金がぎっしり詰まった袋の上にうずくまり、「見ざる、聞かざる、言わざる」の象徴的なポーズを取っている図がスプレーで描かれている。この3匹の身長は10メートル以上と、3階建ての建物に匹敵する高さで、彼らの不気味な顔を見上げる見物人たちが小さく見える。

この猿たちの周りにも、骸骨のダイバーやよだれを垂らす豚など、猿たちと同様に空想的かつ不気味な生物が描かれている。この場所は英国の人里離れた湿地帯で、仮にそれらの絵が突然動き出し、恐怖のあまり叫び声を上げても、誰の耳にも届かないような感覚に襲われる。

「この船は、世界最大の野外アートプロジェクトになる可能性を秘めている」と語るのは、この船のコーディネーターを務めるポール・ウイリアムズ氏だ。

「これらの作品は質、大きさともに壮大で見応えがある。世界広しといえども、高さ10メートルの作品を展示できる場所はそう多くない」(ウイリアムズ氏)

芸術品

人気のない田舎に、全長137メートル、重量4500トン、7階建てに匹敵する高さの元クルーズ船が放棄されている光景は、見る者に畏怖の念すら抱かせる。

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