高齢者のズーム通じた会話、認知症を食い止める可能性 英研究

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50歳以上の男女1万1000人以上を対象とした研究が行われた/Shutterstock

50歳以上の男女1万1000人以上を対象とした研究が行われた/Shutterstock

ロンドン(CNN) 新型コロナウイルスが流行するなか、「ズーム」などのビデオ会議サービスで会話することが高齢者の認知症の影響を食い止めることにつながる可能性があることがわかった。ウェスト・ロンドン大学の研究結果が発表された。

研究によれば、定期的なコミュニケーションは長期記憶の維持に役立っており、オンラインのサービスをよく利用する高齢者は利用しない高齢者と比べて記憶力の衰えが少なかった。

研究では50歳以上の男女1万1418人を調査した。

研究では、友人や家族と、インターネットや電話、対面でどのくらい交流があるかを尋ね、その後、さまざまな間隔をあけながら10の単語のリストを思い出すことを含めた記録力の試験を行った。

「伝統的」な対面での交流だけをしている参加者は、テクノロジーを使って友人や家族と連絡を取り続けている人と比べて、より多くの認知低下の兆候がみられた。

報告書の主筆者であるスノッリ・ラフンソン氏は、今回の研究について、多様で頻繁で意味のある交流が長期記憶に与える影響を初めて明らかにしたと指摘。特に、より伝統的な手法をインターネットでの活動が補うことで、高齢者により良い影響が出る可能性があると語った。

新型コロナウイルスの感染拡大によって自宅待機を強いられたことで、「ズーム」や「スカイプ」「グーグル・ミート」といったビデオ会議サービスの人気が急拡大している。

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