北極圏の海氷に謎の穴、NASAも原因分からず

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北極圏に浮かぶ海氷の上に正体不明の穴が3つ空いているのが観測された

北極圏に浮かぶ海氷の上に正体不明の穴が3つ空いているのが観測された

(CNN) 北極圏に浮かぶ海氷の上に、正体不明の3つの穴が空いている様子が観測され、米航空宇宙局(NASA)の科学者が「こんなものは今まで見たことがない」と首をひねっている。

写真は北極海に近いボーフォート海の上空から、NASAの研究チームが撮影した。同研究チームは毎年、北極と南極の様子を上空から観測しているが、今回撮影された画像には、氷に空いた3つの穴が写っていた。

このうち中央の穴の左側には「波上の模様」があり、画像の右側には「フィンガーラフティング(指状のしあがり)」と呼ばれる現象が観測できる。NASAによると、フィンガーラフティングは氷の塊同士が衝突し、結合部分が重なり合ってのし上がる現象をいう。

しかし氷に穴が空いた原因は分かっていない。NASAの研究者は、「穴の近くにフィンガーリフティングがあって、ほとんど雪に覆われていないことを示す灰色をしていることからも、ここが氷の薄い部分であることは明らか」としながらも、「どのような力がはたらいて、穴の周りに半円形の模様ができたのかは分からない。こんなものは今まで見たことがない」と指摘する。

NASAは興味深い写真を紹介して理由を推測してもらう特集の中で、この写真を取り上げた。これまでに、氷の下を流れる暖流説や、タテゴトアザラシなどの海洋哺乳類が、呼吸するため氷の下から頭を突き出したという説が浮上しているという。

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