ユーロ圏GDP、7~9月期は0.1%減 リセッション入りのリスクも

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ユーロ圏の7~9月期の域内総生産(GDP)の伸びはマイナスとなり、景気後退懸念が浮上している=パリ/Cyril Marcilhacy/Bloomberg/Getty Images

ユーロ圏の7~9月期の域内総生産(GDP)の伸びはマイナスとなり、景気後退懸念が浮上している=パリ/Cyril Marcilhacy/Bloomberg/Getty Images

ロンドン(CNN) 欧州20カ国で構成するユーロ圏の7~9月期の域内総生産(GDP)は、欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の初期の推計値で前期比0.1%減となった。これを受け、ユーロ圏が年内にもリセッション(景気後退)入りするとのリスクが浮上している。

4~6月期のGDPはわずか0.2%の増加だった。昨年10~12月期と今年1~3月期はいずれもマイナス成長だった。

専門家からは、このままテクニカルリセッション(2四半期連続でのマイナス成長)に陥るかどうかにかかわらず、ユーロ圏経済は引き続き低迷するとの予測が出ている。

ユーロスタットの別のデータでは前向きな展開も見られる。インフレ率は10月も下がり続け、約2年ぶりに3%を下回った。消費者物価は前年比2.9%増で9月の同4.3%から減少した。

独コメルツ銀行のシニアエコノミスト、クリストフ・バイル氏はインフレ率の低下について、昨年10月に見られたエネルギー価格と食料価格の力強い上昇が今年は繰り返されなかったことが主因だとの見方を示した。

変動の大きい食料価格とエネルギー価格を除外したコアインフレ率は9月の4.5%から4.2%に低減した。

欧州中央銀行(ECB)はインフレの緩和を歓迎するとみられる。同行は物価高抑制のため1年以上金利を上げ続けてきたが、インフレ率の継続的な急減と経済の減速を受け、先週は金利の据え置きに踏み切っていた。

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