経済危機のスリランカ、公務員の週4日勤務を導入

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液化石油ガスの入ったボンベを持って歩く男性=スリランカ・コロンボ/Ishara S. Kodikara/AFP/Getty Images

液化石油ガスの入ったボンベを持って歩く男性=スリランカ・コロンボ/Ishara S. Kodikara/AFP/Getty Images

(CNN) 経済危機が深刻化するスリランカの政府は14日、食料、燃料不足に対応するためとして、公務員を対象とした週4日勤務の導入を発表した。

今後3カ月間にわたり、賃金は維持したまま金曜日を休日とする。この時間を農作業にあてるためだ。自宅の庭などで作物を育て、予想される食料難に備えることが期待される。

公務員は全国に約100万人いるが、病院や港湾、電力、水道など市民生活に不可欠なサービスに従事する職員は対象外となる。

政府はさらに、外国への出稼ぎも奨励する。公務員が最大5年間、無給休暇を取って外国で働いた場合、不利益な扱いを受けることはないとしている。

スリランカでは食料やガソリンが不足して、日常的に長い列ができている。多くの店舗は冷蔵庫やエアコンが使えず休業に追い込まれた。ガソリンスタンドでは猛暑の中で何時間も待ち続ける客が騒ぎを起こさないよう、兵士が配置されることも多い。待ち時間に客が死亡した例もあるという。

公務員の週4日勤務に対しては、大半が公共交通機関で通勤しているため燃料の節約効果は期待できず、農業に使える土地を持っているケースは少ないなど、批判的な声も多い。

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