EU予算協議が決裂 来年再協議へ

(CNN) 欧州連合(EU)に加盟する27カ国の首脳は22日、ブリュッセルで首脳会議を開き、2014年から2020年までの7年間の予算について協議した。しかし、加盟国の多くが自国で緊縮財政に取り組む中、EU予算の拡大について各国の意見が対立し、結局協議は決裂した。

EUのファンロンパイ大統領は、2014年からの7年間の予算を約1兆ユーロ(約100兆円)に増額する案を提示。EU首脳はこの案について22日深夜まで交渉を続けたが、結局合意には至らなかった。

EU内では、予算の規模や使い道をめぐり、債務危機に直面する国々に救済金を拠出してきたドイツなどの富裕国と、失業率が高く厳しい緊縮財政を取るギリシャなどの経済的に貧しい国々との間で対立が続いてきた。

ファンロンパイ大統領は記者会見で、今回の予算案は成長、雇用、革新に重点を置き、欧州委員会(EC)の当初の予算案よりも800億ユーロも少なく、さらに現行(2007―13年)の予算と比較しても大幅に減額されている、と語った。

しかし、EU予算への貢献国である英国やドイツはこれに反発。

特に強硬に反対したのが英国だ。会議前に拒否権の行使も辞さない構えを見せていたキャメロン英首相は、「われわれの見解は極めて単純だ。自国の予算を削る中で、EU予算の増額はできない。予算の削減か、少なくとも支出の凍結を求める」とし、さらに「率直に言って、(ファンロンパイ)大統領の案は不十分だ」と不満をあらわにした。

しかし、キャメロン首相は交渉に一定の前進はあったとし、将来的に合意は可能との見方を示した。

EU首脳は来年はじめに協議を再開する見通しだ。

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