米海軍艦、複数のミサイル撃墜 イエメン沿岸付近

米海軍のミサイル駆逐艦「カーニー」=2018年、ボスポラス海峡/Yoruk Isik/Reuters/File

2023.10.20 Fri posted at 10:09 JST

(CNN) 中東に展開する米海軍の艦船が19日、イエメン沿岸付近で複数のミサイルを撃墜した。米当局者2人が明らかにした。

当局者の1人によると、ミサイルはイランの支援を受ける反政府武装勢力フーシが発射した。フーシはイエメン国内の現行の紛争に関与している。2人目の当局者は、撃墜されたミサイルの数をおよそ2~3発とした。

この後、国防総省のライダー報道官は米海軍のミサイル駆逐艦カーニーが、フーシの発射した陸上攻撃用ミサイル3発並びに複数のドローン(無人機)を撃墜したと確認した。

撃墜は防空とミサイル防衛の統合を示す行動だったとし、中東における米国及び同盟国の国益を守ることを念頭に築き上げた態勢だと説明。米軍側に負傷者はなく、民間人の被害も出ていないとの認識を示した。

ライダー氏は、現段階でミサイルとドローンの標的について確定的なことは言えないとしつつ、それらはイエメンから紅海に沿って北の方角へ飛んでいたと説明。「イスラエル国内の標的に向かっていた可能性がある」と述べた。

カーニーは18日にスエズ運河を通過して紅海に入っていた。米艦隊総軍はソーシャルメディアへの投稿で同艦が「中東における海上の安全と安定確保に貢献するだろう」と述べていた。

イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦争が継続する中、中東情勢の緊迫化には拍車がかかっている。ここ数日の間にはシリアとイラクの米軍基地がドローンの標的になる事案も起きていた。

ライダー氏によると、このうちシリアでのドローン攻撃では「複数の軽傷者」が出たという。

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