シリアの自爆犯は米国人と確認 情報機関が渡航以来、監視

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米国人、シリア反政府派に加担し自爆攻撃か

ワシントン(CNN) 内戦下にあるシリアの反政府勢力が同国のアサド政権軍の施設に米国人が自爆攻撃を仕掛けたと主張している問題で、複数の米政府当局者は31日までに、この自爆犯はフロリダ州で育った米国人であることを認めた。

同州の学校への通学歴も判明した。家族から詳しい事情を聴いている。米国務省のサキ報道官は30日、この男性とみられる名前も明かした。

シリアの反政府勢力の自爆攻撃に米国人が加担していたことがわかったのは異例。

米政府当局者などによると、男性は数カ月前にシリアに渡航した米国人グループの一員で、米情報機関当局はこのグループの動向を監視していたという。シリアへの入国は過激派組織と合流し、アサド政権軍と戦うのが目的だった。

シリアの反政府勢力「スーカー・アル・シャム」は先に、同国北西部イドリブ県アリハ市で25日、米国人がシリア軍検問所に自爆攻撃を行ったと主張。この攻撃は、米政府がテロ組織として指定するアルカイダ系の「ヌスラ戦線」との共同作戦としていた。

米国人とする人物の画像は動画投稿サイト「ユーチューブ」や他のソーシャルメディアに流れていた。あごひげをたくわえ、ネコを抱いて笑っている姿などが伝えられた。

米情報機関や治安機関の当局者はこれまで、米国人がヌスラ戦線などの過激派に加わってシリア内戦に参加することへの懸念を示してきた。米国に帰国後、治安に脅威を及ぼしかねない危険分子になることを警戒してのことだった。

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