猪瀬東京都知事、辞職を表明

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(CNN) 東京都の猪瀬直樹知事が医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取っていた問題で、猪瀬知事は19日、都議会議長に辞職届を提出した。

猪瀬氏は都知事選前の昨年11月20日に、徳洲会の徳田虎雄前理事長の次男である徳田毅衆院議員から5千万円を受け取った。だが東京地検特捜部が公職選挙法違反容疑で徳洲会に強制捜査に入った後の9月25日、徳洲会側に5千万円を返していた。

猪瀬知事は5千万円の授受について「個人的にお借りしたもの」であり、選挙資金ではなかったと主張している。

19日の記者会見で猪瀬知事は「この度、東京都知事の職を辞する決心をしました」と表明。「当時は各団体の人に毎日会う中で、個人的に貸してくれる人がいましたのでお借りしましたが、借りるべきではなかった」と述べた。

また知事は「借入金問題に関し、集中審議、会見で説明責任を果たすべく努力してきたつもりです。残念ながら、疑念を払拭するには至りませんでした」と語った。

猪瀬知事は9月にブエノスアイレスで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年の東京五輪誘致を成功させたばかり。「2020年に向かってスタートダッシュすべきときに私の問題で都政を停滞させるわけにはいかない。国の運命がかかった五輪の準備を滞らせるわけにはいかない」と辞任を決意した理由を述べた。

そして「都民・国民には申し訳なく、心苦しく思っております。深くおわび申しあげます」と知事は述べると、深々と頭を下げた。

猪瀬知事の後継者を決める都知事選は来年2月に行われる見通しだ。

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