フランスの同性婚合法化法案、成立へ 反対派は違憲主張

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同性婚に反対する人々。フランスでは23日に合法化法案が議会を通過した

同性婚に反対する人々。フランスでは23日に合法化法案が議会を通過した

(CNN) フランス下院は23日、同性カップルが結婚して養子を持つことを認める法案を賛成331、反対225の賛成多数で可決した。法案はオランド大統領の署名を経て成立する見通し。一方、反対派の議員らは同日、憲法評議会に同法案の違憲審査を求めた。

法案は今月初めに上院で可決されていた。下院では採決に先立ち、賛成派と反対派が激しい議論を交わした。

同性婚の合法化はオランド大統領が掲げてきた公約のひとつ。下院は大統領の社会党を含む左派が多数を占めることから、可決が確実視されていた。

一方で保守系の有力野党、国民運動連合(UMP)は採決後、上院議員の一団が憲法評議会の判断を求める手続きを行ったと発表した。同評議会は1カ月以内に判断を下すことになっている。

反対派による抗議デモがパリ市内などで相次いだため、この日は議事堂周辺に厳しい警備態勢が敷かれた。デモの主催団体のひとつは、来月にかけて抗議行動を続けると表明した。北部リールでは先週、同性愛者の集まるバーが極右組織のメンバーとみられる4人組に襲撃される事件も起きていた。

法案が施行されると、同性婚を認めるのは欧州で9カ国目となる。アジア太平洋地域では先週、ニュージーランドで初めて合法化法案が成立。今年中に施行される見通しだ。南米ウルグアイでも先週、法案が議会を通過し、大統領の署名を経て成立することになっている。フランスがこれに加われば、世界では計14カ国になる。

同性婚合法化は英議会でも検討されている。米国では9州と首都ワシントンで同性同士の結婚が認められ、連邦最高裁判所が先月からこうした州法の妥当性を審議している。

一方、オーストラリア議会では昨年9月、合法化法案が否決された。

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