第2回討論会から見えた7つのポイント 米大統領選

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第2回討論会を2分で振り返る

ミズーリ州セントルイス(CNN) 米大統領選に向けた9日の第2回討論会では、共和党候補のドナルド・トランプ氏が民主党候補のヒラリー・クリントン氏の刑務所送りも辞さない構えを見せる一方、自身が連邦所得税を払っていないことを認め、外交政策では副大統領候補のマイク・ペンス氏と意見を異にする場面も見られた。

トランプ氏は女性に対する自身の性的な攻撃的発言を「ロッカールーム・トーク」に過ぎないとやり過ごし、ビル・クリントン元大統領の性的に不適切な行為をめぐりヒラリー氏を攻撃した。虚偽の主張や事実誤認も繰り返した。

今回の討論会はトランプ氏にとっては改善と言える。トランプ氏がクリントン氏を選挙戦で抜き去るまでには至らなそうだが、討論会に先立つ48時間の苦しい状況から救われた可能性もある。

以下では第2回討論会のポイント7つを挙げる。

1.「焦土作戦」のような批判

トランプ氏はクリントン氏を「悪魔」と呼び、自分が大統領に選出されれば特別検察官を指名すると言明。クリントン氏を収監する可能性も示唆した。クリントン氏は心の中に「非常に大きな憎悪」を抱えているとも主張した。

だが、これ以上にショッキングな場面も見られた。

トランプ氏は討論会開始の90分前に急きょ記者会見を開催。性的に不適切な行為があったとしてビル氏を批判する女性3人に加え、12歳のときに男に強姦(ごうかん)されたとする女性と同席した。ヒラリー氏は裁判所の指名でこの男の弁護士を務めていた。

トランプ氏は討論会でビル氏に関し、米国の政治史上で同氏ほど女性に対して虐待的な態度を取った人物はいないと指摘。「ヒラリー氏は同じ女性たちを攻撃した。激しい攻撃だった」と述べた。ただ、この主張を裏付ける証拠は提示しなかった。

共和党全国委員会のプリーバス委員長は討論会後CNNに対して、4人の女性を招いたことについて「私は関与していない。陣営の判断だ」と語った。

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