警官が無防備の少年を射殺か 米ミズーリ州

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警官が無防備の少年を射殺か 米ミズーリ州

(CNN) 米ミズーリ州で18歳の少年が警官に射殺される事件があった。少年は武器を持っておらず、両手を挙げていたのに撃たれたという目撃証言もある。警察は10日に記者会見し、警官は少年に襲われて銃を奪われそうになったと反論した。

死亡したマイケル・ブラウンさん(18)は高校を卒業したばかりで11日に大学入学を控えていた。同州ファーガソン警察の発表によると、9日午後に警官がパトカーから降りようとしたところをブラウンさんに車の中に押し戻されて、武器を奪われそうになったという。

この後、ブラウンさんはパトカー内で銃弾を1発浴び、さらにパトカーから約10メートル離れた距離で銃撃を受けたとされる。しかし警察はこの経緯について、予断を与えたくないとの理由から詳しい説明を避けた。

現場で見つかった薬きょうはすべて警察官の銃から発射されたものだった。ブラウンさんが何発撃たれたかについては検視で確認中だが、「数発以上だった」としている。

一方、複数の目撃者は、ブラウンさんは撃たれるようなことは何もしておらず、抵抗する様子はなかったのに射殺されたと証言した。一緒にいた友人は、道路の真ん中を歩いていたところパトカーが止まって警官に呼び止められ、歩道を歩くように注意を受けた。幾つか言葉を交わした後にブラウンさんが両手を挙げた状態で銃撃されたと話している。

現場にはこの当日、事件に抗議して約1000人が集まった。これに対して警察側は100人以上の警官を配備。地元テレビ局は、デモ隊がごみ箱に火を放ち、数発の銃弾が発射されるなど、一時暴動寸前の状態だったと伝えている。

ファーガソンの警察署前でも約100人が抗議運動を展開した。

ブラウンさんを撃ったとされる警官は、調査結果が出るまで休職扱いとなり、事情聴取を受けている。捜査には米連邦捜査局(FBI)も協力し、ホルダー司法長官は状況を注視するよう指示した。

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