NYのホームレス急増、家賃補助削減きっかけに

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(CNN) 米ニューヨーク市が、1929年の世界大恐慌以来のホームレス急増に見舞われている。

発端は、公的制度の家賃補助金が削減されたことだった。その結果、ホームレスになる世帯が増えて1晩あたり2万人以上の子どもに宿泊場所を提供する必要が生じ、結果として市の負担額は家賃補助の経費を上回った。

ホームレス支援団体の関係者によると、ニューヨーク市でホームレスに宿泊場所を提供するためには、1家族あたり年間3万6000ドルのコストがかかる。これに対し、家賃補助制度のコストは年間1万ドル。つまり「一時的な宿泊場所の提供は、住居の提供に比べて3倍以上高くつく」という。

コロンビア大学教員のエスター・フックス氏はこうした実態について、目先の予算問題を片付けようとして、結果的に税金の無駄使いが増える典型的なケースだと指摘。「州政府や市当局は、いわゆる給付金制度ばかりをあげつらい、結果的に生じる連鎖反応のことまで考えていない」と話している。

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