英リチャード3世の遺体、500年ぶり発見か 鑑定結果発表へ

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見つかった遺体の身体的特徴などはリチャード3世と一致するという

見つかった遺体の身体的特徴などはリチャード3世と一致するという

(CNN) 英イングランド中部のレスターで見つかった男性の遺体が、死後500年以上も所在が分からなかった中世のイングランド王、リチャード3世の遺体ではないかとの見方が強まり、調査団が4日に発表するDNA鑑定の結果に注目が集まっている。

リチャード3世は、シェークスピアの劇でおいを殺して王座を奪った極悪人として登場する。1485年の戦いで戦死した。

レスターの遺体は駐車場の下の地面から昨年8月に見つかり、身体的特徴が一致することなどからリチャード3世ではないかとの期待が高まった。確認のため、直径の子孫に当たるカナダ出身の家具職人、マイケル・イプセン氏のDNAを使って鑑定が行われていた。

関係者は、DNA鑑定の結果を待たなくても、状況証拠は十分にそろっていると話す。背中が曲がった遺体の特徴は、シェークスピアなどが描写したリチャード3世の特徴と一致。発見場所にはかつて修道院があり、位の高い人物が埋葬されていた。歴史上の記録に残るリチャード3世の埋葬場所とも一致するという。4日の発表に先立ち、戦闘で負った傷跡が残る頭蓋骨の写真も公開された。

リチャード3世のファンでつくる団体などは、誇張や作り話によってリチャード3世は名声を汚されてきたと主張。今回の発見によって学会は歴史認識の是正を余儀なくされると期待を寄せる。

遺体がもしリチャード3世のものと確認されれば、記念碑のある市内の大聖堂に安置され、国葬が営まれる可能性もある。

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