海を漂うプラスチック、2050年までに魚の量超す見通し

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インドネシアの海岸に打ち上げられた大量のプラスチックごみ

インドネシアの海岸に打ち上げられた大量のプラスチックごみ

スイス・ダボス(CNNMoney) 世界経済フォーラムは19日、世界の海を漂うプラスチックの量は、重量換算で2050年までに魚の量を上回るという予測を発表した。

世界で使われるプラスチック素材の量は過去50年で20倍に増え、今後20年でさらに倍増が見込まれる。用途は容器が大半を占めるが、回収されてリサイクルされるプラスチック容器は14%のみ。再利用率は、紙の58%や鉄鋼の90%に比べて極端に低い。

プラスチック容器のほぼ3分の1は回収されずに自然界などに流出している。

世界経済フォーラムの報告書は、200本以上の論文や180人を超す専門家への聞き取りをもとにまとめられた。

それによると、世界で製造されるプラスチックの量は2050年までに推計11億2400万トンへと3倍に増える見通し。世界のカーボンバジェットに占める「プラスチック経済」の割合は、現在の1%から15%へと激増する。

カーボンバジェットは、世界の気温上昇を2度以内に抑える場合、世界で許容される二酸化炭素(CO2)の総排出量を示す。

事態の悪化を避けるにはリサイクルを推進するしかないと同フォーラムは指摘し、プラスチックごみの回収とリサイクルの奨励、再生可能容器の利用、ごみ収集インフラの整備、自然界へのプラスチックごみ流出の防止などの方策を求めている。

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