メキシコ、エクアドルと断交 大使館への警察突入に反発

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エクアドル警察、メキシコ大使館に突入

(CNN) エクアドル警察がメキシコ大使館に突入し、亡命を求めて逃げ込んでいたグラス元副大統領を拘束したことへの対抗措置として、メキシコはエクアドルとの国交を断絶した。

メキシコ外務省の報道官はCNNエスパニョールへの声明で断交を確認し、同国の外交スタッフは全員ただちにエクアドルから退去すると述べた。

メキシコ大使館事務局の責任者は、警察の突入を「国際法違反」の「蛮行」と強く非難した。国際法上、大使館は一般に不可侵とされている。

エクアドルの刑務当局は6日、グラス氏が最大都市グアヤキルにある最重警備の刑務所へ移送されたと発表した。

グラス氏は2013~17年に左派コレア政権の副大統領を務めたが、汚職の罪で2度にわたって訴追され、政治的迫害を受けているとしてメキシコ大使館に逃げ込んだ。メキシコは5日に同氏の亡命受け入れを決めていた。

メキシコのロペスオブラドール大統領は5日、X(旧ツイッター)への投稿で、在エクアドル大使館に警察が強制的に踏み込み、グラス氏を連れ去ったと発表した。

エクアドル政府もXを通してグラス氏の拘束を認めた。そのうえで、同氏は禁錮刑を言い渡されていたにもかかわらず、国際法上の枠組みに反して亡命を認められたと主張した。

エクアドルのソメルフェルド外相は6日の記者会見で、メキシコ側がグラス氏を大使館に滞在させ、出頭命令の拒否に加担したことで内政不干渉の基本原則を侵したと主張した。

メキシコ側は国際司法裁判所に提訴する構えを示している。

これに先立ち、ロペスオブラドール氏が最近のエクアドル大統領選を批判し、反発したエクアドル側がメキシコ大使を国外追放するなど、両国間の対立が深まっていた。

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