ブラジル前大統領がクジラいじめ? 連邦警察が捜査

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ブラジルのボルソナーロ前大統領=2023年2月3日、米フロリダ州/Joe Raedle/Getty Images via CNN Newsource

ブラジルのボルソナーロ前大統領=2023年2月3日、米フロリダ州/Joe Raedle/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) ブラジルのジャイール・ボルソナーロ前大統領がザトウクジラに嫌がらせした疑惑が浮上し、警察が捜査に乗り出した。

ボルソナーロ氏は28日、連邦警察の調べに対し、サンパウロ州の沖合いで昨年6月にボートに乗っていた際にクジラに接近したことを認めたと語った。ただ、クジラに対する嫌がらせは否定したとしている。

「なぜ私がクジラいじめに関して連邦警察の捜査を受けているのか、誰にも分からない」。ボルソナーロ氏はCNN提携局のCNNブラジルにそう語った。

警察が捜査に乗り出したのは、SNSに投稿された動画がきっかけだった。動画の中のボートはエンジンを作動させたままの状態で、ザトウクジラの約15メートル以内にまで接近していた。捜査当局は、このボートにボルソナーロ氏が乗っていた疑いがあるとしている。

一方、ボルソナーロ氏は、クジラにはそれほど接近していないと主張。「法の存在は知っているし、それは守らなければならない、だが私はその範疇(はんちゅう)にない。クジラから20~30メートルの距離に自分がいたことは認めるが、邪魔は一切しなかった。そのことは警察に対してはっきりさせた」と強調した。

同氏は2018年の選挙運動中に刺されて負った傷に関連した検査のために入院しているサンパウロ市内の病院で、CNNブラジルの取材に応じた。

今回の捜査については「政治的」で自身に対する「執拗(しつよう)な迫害」だと訴えている。

ボルソナーロ氏は、22年の大統領選挙に敗れた後も権力を維持する目的でクーデターを企てた疑いがあるとされ、こちらも警察の捜査対象となっている。

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