イラン、デモ発端の事件報じた記者2人を保釈

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記者のニルファール・ハメディ氏とエラヘ・モハンマディ氏が保釈された/From Elnaz Mohammadi/X

記者のニルファール・ハメディ氏とエラヘ・モハンマディ氏が保釈された/From Elnaz Mohammadi/X

(CNN) イランで風紀警察に拘束されて死亡したクルド人女性のニュースを報じた後、収監されていた女性記者2人が保釈された。

イラン国営通信(IRNA)によると、ニルファール・ハメディ氏とエラヘ・モハンマディ氏は昨年10月に有罪を言い渡され、上訴審の判決を待っているが、14日に保釈金各約20万ドル(約2900万円)で首都テヘラン市内の拘置所から釈放された。イランからの出国は禁止されている。

両氏が報じたのは2022年9月、マフサ・アミニさん(当時22)が髪を隠す布「ヒジャブ」の着け方をめぐって逮捕され、急死した事件。これを発端に、国内各地に大規模な抗議デモが広がった。

国際NGO「国境なき記者団」(RSF)などによると、ハメディ氏は入院中のアミニさんを訪ねて容体を伝えた後、モハンマディ氏は葬儀の記事を書いた後に逮捕された。

IRNAによると、モハンマディ氏は敵国である米政府と協力した罪で禁錮6年、国家の安全に対する犯罪の共謀罪で同5年、反体制活動を広めた罪で同1年の刑を言い渡され、政党への所属やSNS上の活動、メディアでの仕事を2年間禁止された。

保釈の知らせを受けて、モハンマディ氏の姉妹はインスタグラムに両氏の写真を投稿し、「自由の瞬間」という言葉を添えた。写真では2人が手を取り合い、笑顔でVサインを見せている。

またハメディ氏の夫は、2人で抱き合う場面の写真をSNSに投稿した。アミニさんの父もインスタグラムを通し、両氏の保釈を歓迎した。

両氏は昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)から「ギョレモ・カノ世界報道自由賞」を授与され、米誌タイムの「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれた。

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