EU、「過激派入植者」への新たな制裁を検討

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ブリュッセルでメディアの取材に答えるEUのボレル外交安全保障上級代表/Virginia Mayo/AP

ブリュッセルでメディアの取材に答えるEUのボレル外交安全保障上級代表/Virginia Mayo/AP

(CNN) 欧州連合(EU)の外相にあたるボレル外交安全保障上級代表は11日、イスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区でパレスチナ人に対する暴力行為に関与したユダヤ人入植者に対し、新たに制裁を科す方向で作業していると明らかにした。

強硬な入植者によるパレスチナ人への攻撃をめぐり、イスラエルが抑制のために十分な行動を取っていないとの懸念が高まっている。

ボレル氏はブリュッセルで記者団に対し、「我々はヨルダン川西岸地区の過激派入植者に対する制裁に取り組む」と述べ、ヨルダン川西岸地区での最近の暴力を警戒しているとした。

国連のデータによれば、イスラム組織ハマスがイスラエルに対する攻撃を行った10月7日以降、ユダヤ人入植者によるパレスチナ人への攻撃が急増している。欧米の外交当局者は何年にもわたり、こうした暴力行為や、イスラエルによる処罰を受けないことが多いという感覚について、懸念を表明していた。

米国も先週、同様の暴力行為に関連した個人に対して、新たなビザ発給の方針を導入すると明らかにしていた。ブリンケン米国務長官によれば、米国務省は、ヨルダン川西岸地区での暴力行為に責任のあるイスラエル人とパレスチナ人の双方に対して新たな方針を適用できる。

ロイター通信によれば、ボレル氏は導入される可能性のある制裁の詳細については明らかにしなかったが、当局者によれば、EU圏内への渡航の禁止などが含まれるとみられる。

ボレル氏にとってのもう一つの課題は、新たな制裁を支持するよう全ての加盟国を説得することだ。ハンガリーやオーストリアなどの加盟国は国際社会の中でも最も強くイスラエルを支持している。

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