黒海のロシア軍艦船、司令官死亡の情報後も攻撃継続 ウクライナ海軍

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22日の攻撃によりロシア軍黒海艦隊司令部の建物が損傷したことを示す衛星写真/Planet Labs PBC/AP

22日の攻撃によりロシア軍黒海艦隊司令部の建物が損傷したことを示す衛星写真/Planet Labs PBC/AP

(CNN) ロシア海軍の艦船は、黒海艦隊を率いる司令官が死亡したとの見方が浮上した後も依然としてウクライナ側へ攻撃を仕掛けている。ウクライナ海軍の報道官が25日、全国放送のテレビで明らかにした。ただ攻撃自体は「惰性的」であり、指揮系統に問題を抱えた状態にあることが示唆されるという。

ウクライナ当局はこれに先駆け、22日に実施した攻撃によりロシア軍黒海艦隊のビクトル・ソコロフ司令官を含む34人が死亡、100人以上が負傷したと発表していた。攻撃はロシアに一方的に併合されたウクライナ南部クリミア半島のセバストポリ近郊にある軍施設に対して行ったとした。

当局の発表に関してコメントを求められた上記の報道官は、ロシア海軍について、同国のプーチン大統領が海上の艦船の作戦を指揮しているわけではないと指摘。実際に兵力を動かしているのは現場の司令官たちだとし、彼らは特定の問題についてプーチン氏に報告せず、伏せておくこともできると述べた。

その上で、現在ロシア海軍は軍のあらゆる行動を実際に統括する人物とその部下を失ったと主張。艦隊組織の中核部分が機能しない状態にあると説明した。

続けて「確かに昨晩、彼ら(黒海艦隊のロシア海軍艦を指す)は依然として惰性による攻撃を仕掛けていた」と認めたものの、その攻撃はさながら「鶏が首のない状態で走り回る」ようなものだとの見解を示した。

「従って、現時点で彼ら(ロシア海軍)は指揮系統に相当の問題を抱えていることになる」(同報道官)

CNNはソコロフ氏を含むセバストポリでの死傷者について、ウクライナ側の主張を独自に確認できていない。ロシア国防省にコメントを求めたが、現時点で返答はない。

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