熱帯暴風雨「リー」がハリケーンへ勢力拡大 記録的温暖状態の大西洋で

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熱帯暴風雨「リー」が勢力拡大

(CNN) 熱帯暴風雨の「リー」が6日、勢力を拡大してハリケーンとなった。記録的な温暖状態にある大西洋で風速約33メートルの勢力を維持している。米国立ハリケーンセンターが東部夏時間の午後5時の勧告で明らかにした。

温暖な海水により今後も勢力を増し、5段階で最も強い「カテゴリー5」に近い水準でカリブ海東部に接近するとみられる。

リーは現在、リーワード諸島の東約1800キロに位置しているとセンターは述べた。今後米国本土に直接影響を及ぼすかどうか判断するのは時期尚早だが、仮に上陸しなくても危険な波や離岸流が東海岸で発生する恐れがある。

リーは6日、急速に勢力を伸ばした。5日午前に熱帯低気圧となって以降の24時間で風速が15メートルあまり強まった。

8日にはリーワード諸島を含む小アンティル諸島に影響が及び始めるとセンターはみている。その後は9日未明までに「極めて危険な大型のハリケーンへと勢力を伸ばす」公算が大きいという。

急速な勢力拡大が見込まれる要因としては、大西洋の最も温暖な海域を通過してくることや上層風がかなり穏やかな状態にある点が挙げられるとしている。

直近で大西洋海盆を通過したカテゴリー5のハリケーンは2022年の「イアン」。その前では19年の「ドリアン」、「ロレンソ」が同等の勢力を記録した。米海洋大気局(NOAA)のデータによれば、1924年以降カテゴリー5のハリケーンは39しか発生していない。

本記事の4段落目を当初「リーは6日、急速に勢力を伸ばし、5日午前に熱帯低気圧となって以降33メートルの風速を維持している。」と記述しましたが、「リーは6日、急速に勢力を伸ばした。5日午前に熱帯低気圧となって以降の24時間で風速が15メートルあまり強まった。」に修正しました。

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