イラン風紀警察、女性の服装取り締まるパトロールを再開

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テヘランの警察署に女性が入る様子。2007年に撮影/Morteza Nikoubazl/NurPhoto/Getty Images/File

テヘランの警察署に女性が入る様子。2007年に撮影/Morteza Nikoubazl/NurPhoto/Getty Images/File

(CNN) イラン国営メディアは16日、同国の風紀警察が、女性の服装規定違反を取り締まるパトロールを再開すると報じた。

国営ファルス通信は治安当局報道官の話として、警察が同日から、全土で車両と徒歩でのパトロールを再開すると伝えた。

同報道官によると、警官らは規定に従わない女性に対して、まず警告を発する。それでも違反を改めようとしない場合は、法的措置を取ることがあるという。

イランでは昨年9月、髪を覆う布「ヒジャブ」の着用が不適切として風紀警察に拘束された女性が死亡。これをきっかけに抗議デモが全土に拡大し、政権を脅かした。

イラン警察が服装規定違反を取り締まるパトロールを再開する/Vahid Salemi/AP
イラン警察が服装規定違反を取り締まるパトロールを再開する/Vahid Salemi/AP

当局がデモを弾圧する一方で、首都テヘランの街から風紀警察が事実上、姿を消したと指摘されていた。

イランで昨年、死刑を執行されたのは、前年比75%増の少なくとも582人。人権団体は、当局がデモ参加者らの恐怖をあおろうとした結果だと主張している。

風紀警察は権力と武器、収容施設や「再教育センター」を掌握しているとされ、米国と欧州連合(EU)の制裁対象となっている。施設内ではイスラム教やヒジャブの重要性に関する講習があり、国の服装規定に従うという誓約書に署名しなければ解放されない。

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