ロシア軍、兵力をザポリージャ州へ移動か ウクライナの他地域から

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ロシアが支配下に置くザポリージャ原発の警備に立つロシア軍兵士/Olga Maltseva/AFP/Getty Images/FILE

ロシアが支配下に置くザポリージャ原発の警備に立つロシア軍兵士/Olga Maltseva/AFP/Getty Images/FILE

(CNN) ロシア軍は兵員と大掛かりな装備をウクライナの他地域から移動させ、中南部ザポリージャ州の前線の支援に振り向けている。ウクライナと英国の当局者らが明らかにした。

同州メリトポリのフェドロフ市長は、こうした輸送がヘルソン州のノバカホウカ、カホウカ両地域からメリトポリを経由してザポリージャ州の前線に向けて行われていると指摘した。

英国防省も19日、諜報(ちょうほう)に関する評価の中で、ロシア軍が兵力の再配置を開始した「公算が極めて大きい」と説明。過去10日間でドニプロ川の東岸から軍のグループを移動させ、ザポリージャ及びバフムートの戦闘区域を増強しているとの見方を示した。

同省によると、再配置に関与する兵士の数は数千人に上る可能性がある。再配置の理由としては、ロシア軍がウクライナ軍によるドニプロ川を越えての大規模攻撃の可能性を低く見積もっていることが考えられると同省は付け加えた。現地のカホウカ・ダムの決壊と、その後の洪水を念頭に置いた判断としている。

ウクライナのマリャル国防次官は、東部ドネツク州と北東部ハルキウ州の東側の地域では依然として困難な状況が続いていると明らかにした。それによると、ロシア軍はリマンとクピャンスクの攻略に兵力を投入しているものの、ウクライナ軍はその前進を許していないという。

一方米シンクタンク、戦争研究所(ISW)は、ウクライナ軍による南部での攻勢が減速したとの認識を表明。「反転攻勢の作戦を一時的に停止しているのかもしれない。今後の作戦に向けて戦術を再評価する目的とみられる」と分析している。

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