ゼロコロナ抗議デモに参加して逮捕された女性、4カ月ぶり釈放 中国

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女性は映像を残しその後に逮捕された/Obtained by CNN

女性は映像を残しその後に逮捕された/Obtained by CNN

(CNN) 中国政府のゼロコロナ政策に抗議するデモに参加して逮捕された女性が、複数の友人と共に4カ月ぶりに釈放された。本人たちの状況に詳しい関係者が明らかにした。

出版社の編集者を務める26歳の女性は昨年12月、当時のゼロコロナ政策による犠牲者をいたむ集会に参加した友人が次々に姿を消していることを知り、自らが拘束される数日前に動画を撮影した。

共通する友人を通じて事情を知ったという関係者によると、女性は今月19日夕に釈放された。12月の同じ時期に拘束された友人3人も釈放されたという。

釈放された経緯や、何らかの罪に問われたのかどうかは分かっていない。

CNNが本人たちに連絡を取ることはできていない。

この件を担当していると思われる北京市朝陽区の警察は、コメントを求めたCNNの電話を切り、ファクスは通じなかった。北京警察のファクスもつながらなかった。

女性たちは仕事をもつ若い女性を中心とする交流サークルの仲間で、昨年11月27日に北京で行われた平和的なデモの数週間後、8人が拘束されていた。

女性たちの拘束は世界的に注目され、支持者や人権団体が釈放を要求。習近平(シーチンピン)国家主席の下で言論の自由が狭まりつつある現実を象徴する出来事と受け止められていた。

しかし関係者によると、4カ月ぶりに釈放された女性は、自分が大きな注目を集めたことを今も知らずにいるという。

女性は拘束される前に自ら録画し、拘束された後に友人が公開した動画の中で、こう訴えていた。

「あの場所で私たちはルールを守り、警察と衝突することもありませんでした。なぜ普通の若者の命を代償としなければならないのですか。なぜこれほど恣意(しい)的に奪われるのですか?」

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