ロシア、人権団体幹部を逮捕　「軍の信用落とした」疑い

（ＣＮＮ） 昨年のノーベル平和賞に選ばれたロシアの人権団体「メモリアル」は、幹部の１人が２１日、ロシア軍の信用を落とした容疑で当局に逮捕されたと発表した。

メモリアルのツイートによると、同団体で人権センターの共同委員長を務めるオレグ・オルロフ氏（６９）が逮捕、起訴された後、保釈された。

再三にわたって軍の信用を傷付けた罪に問われているという。本人は逮捕の理由を尋ねた記者に、「私がナチズムを支持しているという言いがかりに関係している。ばかげた考えだ」と答えた。

オルロフ氏は昨年１１月、仏メディアに「かれらはファシズムを望み、手に入れた」と題する記事を書き、最近これをフェイスブックに再投稿していた。

メモリアルは２０２１年に解散を命じられたが、戦争犯罪や人権侵害、権力乱用を記録してきた業績を認められ、昨年のノーベル平和賞を共同受賞した。