長野県の雪崩、スキー元世界王者の米国人など2人が死亡

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長野県小谷村で発生した雪崩で亡くなった米国人のカイル・スメインさん/Sean M. Haffey/Getty Images

長野県小谷村で発生した雪崩で亡くなった米国人のカイル・スメインさん/Sean M. Haffey/Getty Images

(CNN) 長野県小谷(おたり)村で29日に発生した雪崩で、米国人スキーヤーで元世界選手権王者のカイル・スメインさん(31)が死亡した。妻がインスタグラムの投稿で明らかにした。

スメインさんは、この雪崩で死亡した男性2人のうちの1人だった。

長野県警によると、雪崩に遭ったのは死亡した2人を含む13人。県警は死者の氏名を公表していない。

スメインさんに同行していたアウトドア誌「マウンテン・ガゼット」のカメラマン、グラント・グランダーソンさんがインスタグラムに投稿した情報によると、スメインさんと仲間でプロスキーヤーのアダムUさんを含む一行は、ツアー最終日だったこの日、最後の滑りに出かけた。グランダーソンさんはベースキャンプに残っていた。

Uさんに取材したマウンテン・ガゼット誌が伝えたところによると、スメインさんの一行は山頂でオーストリアのスキー客の一行と出会い、少し違うルートを滑ることにした。

間もなくスメインさんとUさんを含む3人を雪崩が直撃。Uさんは1.5メートルの深さに25分間埋まったが、奇跡的に無事だった。隣にいたスキー客は死亡した。スメインさんは衝撃で50メートル吹き飛ばされ、雪に埋まって命を落とした。

現場にいたカナダ人マウンテンガイド2人や医師、看護師などの一行が救助に当たったという。

警察は29日、天候に阻まれて捜索活動を開始できず、30日朝になって捜索救助隊を派遣した。

長野県警がロイター通信に語ったところによると、雪崩は白馬乗鞍岳の東側の斜面で発生。米国やオーストリアなどいずれも外国籍の男性少なくとも5人が巻き込まれた。

この数日は、大雪が降ったことを受けて「なだれ注意報」が出されていたという。

スメインさんは2015年の世界選手権フリースタイルスキー男子ハーフパイプで優勝していた。

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