ウクライナ従軍終えた元受刑者に恩赦、ロシア傭兵企業

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(CNN) ロシアの民間軍事企業「ワグネル」の創始者エフゲニー・プリゴジン氏は15日までに、刑務所で募りウクライナ戦争に従軍させていた複数の元受刑者が半年の軍役を終え、恩赦を付与されて自由になったことを明らかにした。

ロシア国営のRIAノーボスチ通信は、同氏が「名誉を持って契約を完了した」などの言葉でねぎらい、ワグネルの傭兵(ようへい)として送り込まれていたこれら元受刑者を抱擁し、握手して話を交わす映像を公開した。

今回恩赦を受けたのは刑務所でワグネルの傭兵として最初に選ばれ、前線に赴いて戦闘任務を終えた元受刑者たちとみられる。

昨年夏には軍服姿のプリゴジン氏が複数の刑務所でウクライナへの派遣の見返りに恩赦の付与を伝える様子を収めた映像が出回っていた。「生まれついての戦士であり、戦争が続く中で彼らは母国を防衛する必要がある」などとも発言していた。

選抜した傭兵候補に「深酒するな。薬物に手を出すな。女性をレイプするな。問題を起こすな」と諭す姿も収められていた。

RIAノーボスチ通信は、恩赦を受けた元受刑者の一部はワグネルに戻るだろうとも示唆。このうちの1人が「我々が始めたことを最後まで成し遂げ、祖国を守り続けるために戻りたい」とし、「ナチスを破る。我々の祖父たちがしたように」との思いを伝えたとした。

CNNは昨年8月、ワグネルの新兵募集の担当者たちがロシア内の刑務所を訪れていると報道。受刑者の1人は取材に、担当者たちが姿を見せたのは7月前半とも証言していた。

ワグネルの傭兵集団は激戦が続くウクライナ東部ドネツク州バフムート市周辺に大量に投入されている。

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