中国、韓国人への短期ビザ発給を停止 コロナ渡航制限に対抗

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PCR検査の準備を行う仁川国際空港の係官/Kim Jae-Hwan/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

PCR検査の準備を行う仁川国際空港の係官/Kim Jae-Hwan/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

香港(CNN) 在韓中国大使館は10日、韓国人への短期ビザ発給を停止すると発表した。韓国が新型コロナウイルス感染対策で、中国からの渡航を制限したことへの対抗措置としている。

中国大使館の声明によると、韓国人を対象に同日以降、ビジネスや観光、医療、乗り継ぎ、一般的な私用を目的としたビザの発給を取りやめる。

韓国側が中国に対する「差別的な」入国制限を取り消せば、「調整」に応じるという。

中国では先月「ゼロコロナ」政策が撤回されてから感染が急拡大。現状を把握するためのデータも不足していることから、米国やフランス、カナダ、日本、オーストラリアなど十数カ国が中国からの渡航者に検査を義務付けている。

韓国の制限はさらに厳しく、2日から今月末までの予定で中国での短期ビザ申請の受け付けを停止。中国からの入国者に到着後24時間以内のPCR検査と、陰性結果を受け取るまでの隔離を義務付けた。5日からは、出発前48時間以内のPCR検査または同24時間以内の抗原検査も義務化している。

中国の秦剛(チンカン)外相は9日、韓国の朴振(パクチン)外相との電話会談でこれに「懸念」を表明。中国側の発表によると、「客観的で科学的」な対応を求めた。

中国外務省は今月初め、各国の水際対策を「非科学的」と非難し、相互主義の原則に基づいて相応の対抗措置を取ると予告していた。

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