漂流船のロヒンギャ難民一部救助、残る130人の安否危惧 別の船の180人死亡か

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ロヒンギャが使用していた船の検査を行うインドネシア軍要員=25日、インドネシア・アチェ州/Rahmat Mirza/AP

ロヒンギャが使用していた船の検査を行うインドネシア軍要員=25日、インドネシア・アチェ州/Rahmat Mirza/AP

(CNN) 食料も水もなくなったボートで1カ月以上も漂流していたロヒンギャ難民数十人が、インドネシアで救助された。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が25日に明らかにした。同船には、先月バングラデシュの難民キャンプから逃れたロヒンギャ難民が乗船していた。

UNHCRによると、同船に乗っていたと思われる58人は、インドネシアのアチェ州で救助された。しかし今も漂流している船内には、まだ女性や子どもを含む130人あまりが取り残されていると推定され、生存が危ぶまれる状況になっている。

UNHCR広報は、「今回の救助は現地のインドネシアの漁師が行ったようだ」と述べ、「(残る乗船者の)生命を案じている。すぐに救助されることを望む」とした。

CNNはインドネシア警察にコメントを求めたが返答はなかった。

難民を乗せたボートはバングラデシュのコックスバザールを出航後、インドやスリランカ、インドネシアの近海で目撃されていた。ミャンマー西部ラカイン州で暮らしていた少数派イスラム教徒のロヒンギャは、ミャンマー軍による殺人や放火などの残虐行為によって同国を追われ、コックスバザール難民キャンプには約100万人が身を寄せている。

家族や支援団体は何週間も前から、同船では食料も水も底を尽き、乗船者は飢えの瀬戸際にあると訴えていた。

この前日にUNHCRは、別の船に乗船して海上で行方不明になっていたロヒンギャ難民約180人が死亡したとみられることを明らかにした。

UNHCRは未確認の情報として、この船は11月下旬に出航して12月上旬に故障したと説明。親族との連絡が途絶え、乗船者は全員が死亡したと推定されていると言い添えた。

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