新年早々の給電はよくても1日10時間、電力危機の首都キーウ

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停電になったウクライナ首都キーウの道路を通行する車両/Gleb Garanich/Reuters

停電になったウクライナ首都キーウの道路を通行する車両/Gleb Garanich/Reuters

(CNN) ウクライナのエネルギー問題専門家は24日までに、首都キーウでの電力供給態勢に触れ最良のシナリオが現実化した場合でも、来年1月初旬には1日あたりの給電が10時間以上となる可能性は少ないとの見通しを示した。

同国のエネルギー産業研究センターのハルチェンコ幹部が地元テレビの番組で述べた。

エネルギー関連インフラを執拗(しつよう)に狙うロシア軍による最後の波状攻撃は特にキーウの送電網を標的にし、全体的なシステムが受けた被害は相当な規模になったと指摘。

被害状況を踏まえればキーウ市民は今後2~3週間、自宅などへ1日4~6時間の給電があれば吉報と受け止めるべきだと説いた。最長でも1週間半内、あるいはおそらく1週間内にキーウ市内や同州内では計画停電にさらされる生活に戻るだろうとも予測した。

「電気が通るのはせいぜい1日10時間になるだろう」とし、「新年初期には14時間は停電が続く」と予想した。

歓迎すべきニュースは移動可能な発電機を含めた電力関連機器が大量に届いていることとしながらも、電力供給における絶え間ない障害は小規模な変電所の損傷になっていると説明。

修理担当要員は同時にあらゆる場所に出動することはできない事情に触れ、直すべき場所が民家30戸に電力を供給している施設と3戸のみが対象となっている変電所のどちらかを選ぶとしたら影響を受ける人数が多い方をしばしば選ぶ現状があるとも述べた。

ただ、電力技師たちはロシア軍のミサイルやドローン(無人機)攻撃による被害を軽減させる方途を学んでいるとも補足した。

ハルチェンコ氏は一部の国民は極度に困難な生活環境で新年を祝うことを強いられる可能性があると警告しながらも、発電機を備える友人宅に身を寄せる選択肢なども勧めた。

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