インドネシア国会が刑法改正案を可決 婚外交渉を禁止

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インドネシア国会の外で、婚外交渉を禁止する刑法改正案に反対の声を上げる人々/Willy Kurniawan/Reuters

インドネシア国会の外で、婚外交渉を禁止する刑法改正案に反対の声を上げる人々/Willy Kurniawan/Reuters

(CNN) インドネシア国会で6日、結婚相手以外との性交渉を犯罪とする刑法改正案が可決された。

新たな刑法は結婚前の同棲や宗教の教えに背く行為を禁止し、大統領を侮辱したり国家の思想に反する意見を述べたりした者に刑罰を科す内容。

婚外交渉では禁錮1年、すでに禁止されている冒とく行為では同5年の刑を言い渡される可能性がある。

国会で法改正の委員会を主導する議員は、同法案に全員が同意したと述べ、植民地時代の法律は宗主国オランダからの継承で現状には合わないと強調した。

世界最大のイスラム人口を擁するインドネシアでは近年、宗教保守派が台頭し、スマトラ島北部のアチェ州が飲酒とギャンブルを禁止するなど、一部で厳しいイスラム法が施行されている。同性愛や不倫に公開むち打ちの刑を科す地域もある。

刑法改正案は2019年に可決される見通しだったが、全国的な抗議デモを受けてジョコ大統領が介入し、採決を延期していた。

人権団体や反対派は6日の採決を前に、女性への不相応な影響及び人権、自由の侵害が進むと警告していた。

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