イスタンブール爆発、容疑者は「クルド人組織から訓練受けたシリア人」 トルコ警察

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
爆発の犠牲者に花をささげる人々=14日、イスタンブール
/Burak Kara/Getty Images

爆発の犠牲者に花をささげる人々=14日、イスタンブール /Burak Kara/Getty Images

(CNN) トルコ警察は14日、最大都市イスタンブール中心部で起きた爆発の容疑者として逮捕された女性について、少数民族クルド人の武装勢力の訓練を受けたシリア人だと発表した。

警察によると、容疑者は攻撃を実行するため、シリア北部アフリンから書類なしで入国していたという。

当局者らは1200カ所の防犯カメラを調べた結果、容疑者のルートを断定した。現場に爆弾を仕掛けた後、タクシーで走り去ったとされる。警察によると、この事件ですでに46人が拘束された。

警察の発表に先立ち、ソイユ内相は現場での記者会見で、トルコからの分離独立を掲げる非合法クルド人武装組織「クルディスタン労働党(PKK)」と、関連組織「民主統一党(PYD)」による犯行の可能性が高いと述べていた。

警察によると、容疑者は調べに対し、PKK、PYDとその軍事部門「人民防衛隊(YPG)」から特別情報工作員としての訓練を受けたと話し、アフリン経由の不法入国を認めている。

これに対して、PKKの軍事部門「人民防衛軍(HPG)」はPKK系のフラト通信(ANF)を通し、爆発への関与を否定する声明を出した。

YPGの報道担当者と、YPG主体の「シリア民主軍(SDF)」の総司令官も関与を否定した。SDFはシリア北東部の自治当局の正式な軍事組織として、米国の支援を受けている。

米ホワイトハウスの報道官が13日、「暴力行為を強く非難する」との声明を出したのに対して、ソイユ氏はこれをはねつけ、米上院がクルド人の拠点都市など「テロ地域」に資金を送り、トルコの平和を乱そうとしていると非難。米国との同盟関係を問い直すべきだと主張した。

「トルコ」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]