ロシア軍がヘルソン州にとどまればウクライナ軍が包囲 ゼレンスキー氏

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ビデオ演説を行うウクライナのゼレンスキー大統領=26日/Ukrainian Presidential Press Office

ビデオ演説を行うウクライナのゼレンスキー大統領=26日/Ukrainian Presidential Press Office

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、ロシアが併合したと主張している領土の一つの南部ヘルソン州で、「もちろん」ロシア軍を倒すことができると述べた。

イタリア紙コリエレ・デラ・セラとのインタビューでゼレンスキー氏は「人の命」がかかっているため攻めるのは難しいと説明。「ロシアにとって明日何人死ぬかは問題ではない。我々にとっては非常に重要で、ただ攻めて人を死なせることはできない」と述べた。

ウクライナがロシア占領下のヘルソン州に入ることができるのはいつになるかとの質問には、「ロシア軍がヘルソン州から逃げ出しているようには見えない。情報攻撃だと思う。我々がそこに向かうこと、いくつかの危険な場所からより多くの人々を連れ出してそこに行くことについて、すべての秘密を明かすつもりはない。これは彼らの情報攻撃だ。なので、彼らはヘルソン州から出る準備をしていない。しかし、我々が成功すれば、脱出する可能性がないことを彼らは知っている」と述べた。

またロシア軍がヘルソン州にとどまれば包囲されるとも言及。ロシアはこうした問題や危険な状況を知っているが、ウクライナ軍はそれを進めていくと語った。

ヘルソン州の親ロシア派指導者が民間人を避難させることについて、ゼレンスキー氏は「見せかけ」の動きと呼び、「彼らの最も手ごわい兵士がそこにいる。全員だ。誰も逃げていない。我々はそれを目にしており、彼らを信じない」とした。

一方、ロシアが任命したヘルソン州のサルド知事は27日に国営テレビ「ロシア24」に対して、タス通信の報道を引用して「ヘルソン州の状況は安定しており、砲撃の頻度も以前より少なく、ウクライナ軍は反撃しようとしていない」と語った。

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