ロシアのミサイル在庫は危機的な低水準に ウクライナ国防情報総局

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ウクライナ・ヘルソン州でパトロールを行うウクライナ軍兵士=7日/Metin Aktas/Anadolu Agency/Getty Images

ウクライナ・ヘルソン州でパトロールを行うウクライナ軍兵士=7日/Metin Aktas/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) ウクライナ国防省の情報総局は、ロシアの複数種のミサイルの在庫が危機的な少なさになっているとみている。

ウクライナ国防省の情報総局長キリーロ・ブダノフ准将は「ロシアの防衛産業は新しいミサイルを十分に製造できず、2月24日に戦争に突入した際に有していたミサイルはすでに底をつきつつある」と声明で述べた。

「多くの品目の在庫はすでに危機的なレベル、つまり30%を下回っている」とブダノフ氏は指摘した。例えば巡航ミサイル「イスカンダル」の在庫は通常の13%に落ち込んでいるという。

ロシアのミサイルの在庫は推測だ。ウクライナのゼレンスキー大統領は5月、ロシアは2154発のミサイルを発射し、おそらく精密誘導ミサイルの60%を使い切ったと述べた。しかしこれは希望的観測のようだ。

米国防総省は同月、ロシア保有の兵器のうち「巡航ミサイル、特に空中発射のものが最も少なくなっている」としながらも、ロシアには戦前の在庫の50%超が残っているとの見方を示した。

ブダノフ氏は「ミサイル不足でロシアは何らかの選択肢を探さざるを得なくなった。そしてイラン製の無人機を使い始めるに至った」と述べた。

さらに、ロシアがイランの無人機を「徐々に使い果たしており」、注文し続けていると述べ、イランの製造は「即座に行われるものではない」と語った。

米軍高官は14日、ロシア軍はウクライナとの紛争で「膨大な」数の精密誘導ミサイルを使用したと述べた。「ロシア軍が今、無人機を使うためにイランに頼っているという事実は、精密兵器に関連する懸念を表している。おそらくロシアは発射するミサイルの一つ一つを非常に慎重に検討している」と話した。

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