占領下マリウポリの住民、食料確保のためハトを捕獲 市長

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ロシアの侵攻後大規模に破壊された南東部の都市マリウポリの風景/Pavel Klimov/Reuters

ロシアの侵攻後大規模に破壊された南東部の都市マリウポリの風景/Pavel Klimov/Reuters

(CNN) ロシアの占領下にあるウクライナの都市、マリウポリのボイチェンコ市長は27日の声明で、市民は食料を得るためにハトを捕まえることを余儀なくされていると明らかにした。ボイチェンコ氏は現在、市外に退避している。

ボイチェンコ氏は、住民はハトを捕獲するために「即席のワナを使っている」と説明。「戦争前は飢えや飲み水不足など経験せず、何一つ不自由のない生活を送っていた人たち」をロシア軍が愚弄(ぐろう)しているとの見方を示した。

さらに「このような恐ろしいことが21世紀に、欧州の中心で、全世界の眼前で起きている」とも指摘した。

ボイチェンコ氏の声明の末尾には、ハトを食べることの危険性について指摘した市の医療関係者の助言が記載されている。

この医療関係者は「ハトはウイルス疾患や細菌疾患、真菌疾患の温床になる。このため、ハトの肉は感染している可能性がある」と述べ、ヒストプラスマ症、脳炎、サルモネラ症、トキソプラズマ症などの危険な疾患を引き起こす可能性に言及。こうした病気は子どもや高齢者には特に危険で、適切な医療を受けなければ死に至る可能性もあるという。

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