化石燃料への依存、2060年までに20%未満に 中国

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石炭火力発電所を遠くに眺める上海の黄浦江で釣りをする人/Hector Retamal/AFP/Getty Images

石炭火力発電所を遠くに眺める上海の黄浦江で釣りをする人/Hector Retamal/AFP/Getty Images

香港(CNN Business) 中国政府は化石燃料への依存について2060年までに20%未満に引き下げる計画であることがわかった。国営メディアが政府による文書を明らかにした。

この文書では、二酸化炭素の排出量が世界最大の中国がどのようにして化石燃料への依存から脱却するかの新しい施策が示されているものの、排出量削減の約束については更新されていない。

今回の指針は、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の英グラスゴーでの開催が迫るなかで発表された。COP26では、二酸化炭素の排出量削減を加速させる計画について詳細に議論されるとみられている。

中国の習近平(シーチンピン)国家主席は新型コロナウイルスの流行が始まって以降、自国を離れておらず、COP26についても本人が直接出席する可能性は低い。中国政府は代表団について詳細を発表していない。

今回の文書によって、習主席が明らかにしていた排出量削減に向けた取り組みについて、より明らかになった。習主席は、30年までに二酸化炭素の排出がピークとなり、60年までにカーボンニュートラル(脱炭素)を達成するとしていた。

中国では石炭が主要なエネルギー源となっている。20年には中国のエネルギー利用の約60%を占めていた。

今回の文書によれば、中国は段階的に化石燃料の消費を減らしていく。非化石燃料の割合を30年までに25%にする。60年までにすべてのエネルギー利用に占める非化石燃料の割合が80%となることを目指すという。

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