中国、米通信社北京支局の助手拘束 安全保障損ねた容疑

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米通信社の北京支局で助手として働いていた女性が治安当局に拘束された/Handout/Bloomberg

米通信社の北京支局で助手として働いていた女性が治安当局に拘束された/Handout/Bloomberg

香港(CNN Business) 米ブルームバーグ通信は11日、同社の北京支局で助手として働く中国人女性が国家安全保障を脅かした容疑で中国の治安当局に拘束されたと報じた。

この女性は7日正午前に編集者の1人と連絡を取ったのを最後に連絡が途絶していた。直後に自宅のアパートから私服の治安関係者とみられる人物に連行されるのが目撃されていた。

同通信はその後、中国政府や米ワシントンの中国大使館に接触し、女性の居場所についての情報提供を要求。10日になって女性は国家安全保障を損なう活動に関与した疑いで拘禁されたとの説明があったという。

中国外務省は11日の声明で、女性は犯罪行為に関わった疑いなどで拘束されたとし、調べは続いていると説明。合法的な権利は完全に保障されているとも述べた。

中国の海外特派員協会は今回の事件について強い懸念を表明する声明を発表。中国人スタッフの支援なくして外国メディアが中国内で取材活動を進めるのは難しいなどとも主張した。

中国内の外国メディアの支局に中国人スタッフが勤務する場合、あくまで補完的な役割に限られ、その人材は中国外務省が関係する組織を通じて雇用かつ派遣される仕組みとなっている。

中国国営の中央テレビ局(CCTV)の国際放送チャンネルでは今年、経済ニュースのアンカー役を務めていた中国系オーストラリア人の女性が国家安全保障を危うくしたとの容疑で拘束されてもいた。

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