中国の李鵬元首相が死去、天安門事件で戒厳令公布

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手を振る李鵬氏=2002年/Yoshikazu Tsuno/AFP/Getty Images

手を振る李鵬氏=2002年/Yoshikazu Tsuno/AFP/Getty Images

北京(CNN) 中国の李鵬(リーポン)元首相が22日夜、死去した。90歳だった。中国国営新華社通信が伝えた。李氏は1989年の天安門事件で戒厳令の公布などに関与した。

新華社によれば、李氏は北京で病気のために死去した。

李氏は天安門事件の際、強硬派の立場をとり学生らとの交渉を拒否。当時の最高実力者だったトウ小平氏の側に立ち、弾圧を指示した。戒厳令は李氏の名前で発表され、弾圧により数百人が死亡した。

李氏は1990年代から2000年代初めにかけて、江沢民(チアンツォーミン)政権下でナンバー2の座にあった。

李氏は経済の運営について市場原理よりも国による管理を好んだ。しかし、停滞する経済改革と市場の自由化を再び推進するためにトウ小平氏が朱鎔基氏を抜擢すると、李氏の影響力は失われていった。

李氏は1928年、上海に生まれた。1980年代にいくつかの省庁でトップに立ち、1988年に首相に就任。2003年に政界を引退している。

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