北朝鮮に駆け込んだ米兵、帰国便に搭乗のはずが軍事境界線ツアーに 動機は依然不明

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米軍のトラビス・キング2等兵/Travis King/Facebook

米軍のトラビス・キング2等兵/Travis King/Facebook

(CNN) 韓国と北朝鮮の軍事境界線を越えて北朝鮮に入った米兵が、ソウル近郊の仁川空港を抜け出して共同警備区域(JSA)を訪れるツアーに参加していた経緯が、徐々に明らかになってきた。

トラビス・キング2等兵は護送官へのショートメールで、自分はゲートに到着して米国行きの便に搭乗準備中だと連絡していた。同2等兵は韓国で暴行の罪に問われ、米国に帰国してテキサス州フォートブリス基地に戻った後、懲戒処分を受ける予定だった。

しかし米当局者によると、キング2等兵は17日、空港で出国手続きを済ませた後、搭乗予定だった便に搭乗しなかった。連行した護送官はゲートまで付き添うことができず、搭乗を確認できていなかった。キング2等兵は翌18日、民間のツアーを予約して、韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯を訪れた。

このツアーに参加した目撃者や米当局者によると、参加者たちが写真を撮るなどしていたところ、キング2等兵が突然走り出して軍事境界線を越え、北朝鮮に駆け込んだ。共同警備区域内では南北を隔てる物理的な障壁はない。

キング2等兵は北朝鮮の施設の板門閣に入ろうとしたが、ドアが施錠されていたためこの建物の背後に駆け込み、ここで北朝鮮の警備員によってワゴン車に乗せられ、連れ去られたという。

韓国側の兵士が「つかまえろ!」と叫んだが、既に遅かった。目撃者のサラ・レスリーさんは「彼はあまりに速く、私たちはあまりに国境に近かったので、彼は連行されてしまった」と証言する。

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