米最高裁、妊娠中絶薬へのアクセスを保護 下級審の判断差し止め

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米最高裁が妊娠中絶薬へのアクセスを保護する判断を下した/Jim Lo Scalzo/EPA-EFE-Shutterstock

米最高裁が妊娠中絶薬へのアクセスを保護する判断を下した/Jim Lo Scalzo/EPA-EFE-Shutterstock

(CNN) 米連邦最高裁は21日、人工妊娠中絶薬「ミフェプリストン」の使用を制限した下級審の判断について、上訴が行われる間は差し止めるよう命じ、広く使われている中絶薬へのアクセスを保護した。

米食品医薬品局(FDA)は約20年前にミフェプリストンを承認し、その後普及を促す措置も取っていた。最高裁の判断の結果、FDAの措置は上訴が続く間、維持される見通しとなった。

今回の判断はバイデン政権や政権支持者にとって大きな勝利となる。最高裁では昨年、多数派の保守派判事が人工妊娠中絶の権利を認める「ロー対ウェイド判決」を覆す判断を示し、政権に痛手となっていた。

最高裁の命令では、バイデン政権や製薬会社の訴えを認めた理由について説明していない。クラレンス・トーマス判事とサミュエル・アリート判事の反対意見は公表されたが、他の判事の投票内容は不明。

本件は「ロー対ウェイド判決」が覆されて以降、最高裁で争われる中絶関係の紛争として最も重要なものとなる。

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