トランプ氏、検事や判事を口撃 「法の支配」に関する警告無視

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フロリダ州の自宅で演説するトランプ氏=4日/Marco Bello/Reuters

フロリダ州の自宅で演説するトランプ氏=4日/Marco Bello/Reuters

(CNN) トランプ前米大統領は4日の罪状認否で出廷した際、「法の支配」を危うくする、または社会不安を生む可能性のある発言を控えるよう判事から警告されたものの、同日夜にはマンハッタン地区検察の検事や判事本人を激しく批判した。

大陪審が先週提出した起訴状は4日に公開され、国民やトランプ氏の弁護団は具体的な罪状について初めて詳細を知る機会を得た。

4日の出廷中にトランプ氏がメディアに発言するとの観測もあったものの、法廷では結局メディアに言葉を発しなかった。代わりに、同日夜にフロリダ州の自宅「マール・ア・ラーゴ」でイベントを開き、支持者に囲まれながら初めてカメラの前で発言した。

罪状認否が行われた法廷ではトランプ氏の発言が焦点となる場面もあった。検察は判事にトランプ氏のSNS投稿をまとめた包みを手渡し、トランプ氏が「無責任」な投稿で脅威を与えていると主張。特に、トランプ氏が野球のバットを持つ自身の写真が入った記事をシェアした件を挙げた。

これに対し弁護団は、トランプ氏は合衆国憲法修正1条の定める言論の自由を有しており、起訴に関する情報が検察からリークされた疑惑に不満を表明したのだと反論した。

判事はトランプ氏が言論の自由を持つことは認めたものの、双方の当事者に対し「暴力を誘発する、社会不安を生む、あるいは個人の安全や福祉を危険にさらす」可能性のある発言は控えるよう警告した。

こうした判事の発言にもかかわらず、トランプ氏は4日夜の演説で、「トランプ嫌いの判事」がニューヨークの訴訟を担当していると主張。地区検察のブラッグ検事や起訴そのもの、他の検察官、バイデン大統領ら政敵にも矛先を向けた。

さらに「この偽りの訴訟は、2024年大統領選を妨害する目的で提起されたものだ。直ちに撤回される必要がある」とも主張した。

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