米国人2人を逮捕、ロシアに航空技術輸出の疑い カンザスシティー

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米国司法省本部=2月17日、米ワシントンDC/Ting Shen/Bloomberg/Getty Images

米国司法省本部=2月17日、米ワシントンDC/Ting Shen/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米警察は2日、米国人2人をカンザスシティーで逮捕した。米国の航空技術をロシアに輸出した疑いがかかっている。司法省が発表した。

逮捕された59歳と55歳の2人は、規制対象の物品を許可なく輸出した罪や電子輸出情報の改ざんと提出の不正行為、米国の法律に反する物品の密輸といった複数の罪に問われている。

逮捕につなげたのは司法省が立ち上げた連邦検察官、捜査官、アナリストらからなる特別チームで、過去1年間にわたり世界的な活動を展開。マネーロンダリング(資金洗浄)やロシア政府を助ける制裁逃れに対抗してきた。司法省によればこれまで起訴された30件余りは、ロシア政府やロシア軍の支援者に対してのものだという。

今回の2人の容疑者が関わった米国に拠点を置く企業は、航空機に使用される西側の電子機器の販売、設置を手がけていた。また検察官らによると、ロシア企業への機器の売却やロシアの航空機向けの修理サービスも提供していたという。米国の制裁を回避するため2人は顧客の素性を隠し、製品コストや外国の口座経由でいくら支払われたかなどについて虚偽の報告を行っていた。

ロシアによるウクライナでの戦争が昨年始まってから、米政府はロシア向けの輸出に追加の制裁を科した。容疑者らはロシア国内の少なくとも1顧客に向け輸出を継続する方途を議論。第三国を経由した輸出などを検討していたと検察官は説明する。

起訴状によると昨年2月、容疑者らの企業が携わった輸出1件が商務省の警告の対象となった。適正な許可を受けていなかったことが理由だという。

直後に容疑者の1人はロシアを拠点とする顧客に連絡を取ったとされる。この顧客への輸出は後にラオスを経由して行われたと検察官は述べた。

容疑者2人の弁護士は現時点で指定されていない。

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