妊娠中の女性のコロナ死亡が増加、接種訴える CDC
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は25日までに、新型コロナウイルスに感染して死去する妊娠中の女性が今年8月に入って増加する傾向が浮き彫りになってきたとして、ワクチン接種を改めて促した。
米南部ミシシッピ州では7月下旬以降に少なくとも8人を記録。以前の分を含めた総数は計15人となった。
同州の医務官によると、7月下旬以降に亡くなった8人については全員がワクチン投与を完了しておらず、部分的な接種を済ませていた1人を除く7人は一切受けていなかった。
新型コロナに感染し、死産に終わった72件の情報も内容などを分析している。この死産の比率は通常の場合と比べ2倍に達しているふしもあるという。
アラバマ州ではコロナ禍の開始以降、感染で死亡した妊婦は少なくとも7人。同州の公衆衛生担当当局者によると、今月17日までの1週間内に感染して入院に至った妊娠中の女性は平均で23人に上ったという。
CDCが公表した最新データによると、18~49歳の年齢層で妊娠した女性の約25.1%が今月11日時点で、妊娠中に少なくとも1回のワクチン接種に応じていた。
一方、CDCのワクチン接種に関する諮問委員会も25日までに、妊婦に対するワクチン接種の安全性に関するデータは非常に安心感が得られる内容だとの見解を示した。
新型コロナで亡くなる妊婦がこれまで以上に目立つ中で、接種を終えている該当の女性の比率が30%にとどまっていることへの危機感も示した。